ACEI・ARB使用のCOVID-19感染率・致死率への無影響を確定
Association of Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Angiotensin Receptor Blocker Use With COVID-19 Diagnosis and Mortality
背景
ACE阻害薬(ACEI)・ARBの使用問題は、心血管疾患患者でリスクが高いCOVID-19(新型コロナウイルス感染症)の初期の重要問題であった。デンマークUniversity Hospital of CopenhagenのFosbolらは、同国全国レジストリ患者(n=44,480)のデータを後向解析した。一次アウトカムは死亡である。
結論
ACEI・ARB使用者はCOVID-19患者の20.0%であった。多因子調整後、一次アウトカムに両薬使用による有意差を認めなかった。また、COVID-19ウイルス陽性率にも有意差はなかった。
評価
米からの先行NEJM論文(https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2008975)を追認するもので、このJAMA論文で問題は決着とみてよいであろう。