超加工食品は若年性大腸がんの増加に寄与しているのか?
Ultraprocessed Food Consumption and Risk of Early-Onset Colorectal Cancer Precursors Among Women
背景
超加工食品(Ultra-processed foods)は、添加物や抽出成分を多用して、工場で大量製造された加工食品の総称であり、がん一般のリスク因子とみなされており、近年増加している若年発症の大腸がんの潜在的原因としても注目を集めている。
アメリカHarvard T.H. Chan School of Public HealthのWangらは、同国の女性看護師を対象として1989年に開始された前向コホート研究、Nurses’ Health Study IIの参加者のデータを分析し、4年ごとの食事摂取頻度調査におけるUPF摂取量と、下部内視鏡検査における通常型腺腫(conventional adenoma)/鋸歯状病変等の前駆病変との関連を評価した(n=29,105)。
結論
24年間のフォローアップ期間中に、50歳未満で発症した通常型腺腫が1,189件、鋸歯状病変が1,598件記録された。UPFは、参加者の1日当たりの総摂取カロリーの34.8%を供給していた。
UPFの摂取量が多い参加者では、早期発症の通常型腺腫リスクが高かった(最低五分位と比較した最高五分位のオッズ比 1.45)が、鋸歯状病変のリスクとは関連しなかった(1.04)。これは調整可能な共変量を調整後にも一貫して認められた。
評価
長期かつ大規模な前向コホートでの調査から、UPFの摂取が通常型腺腫の早期発症リスクと関連する一方、鋸歯状病変リスクとは関連しないことを明らかにした。
通常型腺腫は早期発症大腸がんの2/3に関連し、発症経路における食生活の影響が大きいと想定されている。本研究のデータもそれに一致するもので、UPF摂取を抑制する根拠の一つとなりそうだ。


