ロシア研究が示す、乳児心手術でのデキサメタゾン使用は無益、というDECISION
Effect of Intraoperative Dexamethasone on Major Complications and Mortality Among Infants Undergoing Cardiac Surgery: The DECISION Randomized Clinical Trial
背景
小児心臓手術でデキサメタゾンの術中使用を推奨する向きがあるが、エビデンスは。ロシアNovosibirsk State UniversityのLomivorotovら(DECISION)は、394名の12ヵ月以内乳幼児患者(心肺バイパス使用)を対象としてこれを検証するRCTを行った(対照:生食)。一次エンドポイントは、術後30日での死亡・非致死性心筋梗塞・体外膜酸素化必要性・CPR必要性・AKI・長期人工換気・神経学的合併症である。
結論
デキサメタゾン術中使用の一次エンドポイント効果を認めず、事前指定二次エンドポイント17でも有意差はなかった。
評価
成人では有効性が否定されている(https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/1389612)。小児では古典的な多国サーベイが、「より確定的研究が必要」としていた(https://journals.lww.com/pccmjournal/Abstract/2005/07000/Steroid_use_before_pediatric_cardiac_operations.7.aspx)。中国・ブラジルとともに行ったロシア研究だが、著者らは「未だパワー不足かもしれない」と留保をつけている。


