DES留置後1年以上のAF患者に対するNOAC単剤療法を支持:ADAPT AF-DES試験
Therapy for Atrial Fibrillation in Patients with Drug-Eluting Stents
背景
薬剤溶出性ステント(DES)留置から1年以上経過した心房細動(AF)患者において、ガイドラインは非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)単剤療法を推奨するが、これを裏付けるRCTは不足している。
韓国Yonsei UniversityのKimら(ADAPT AF-DES)は、患者960名をNOAC単剤療法または併用療法(NOAC+クロピドグレル)に割り付けるRCTを行った。
一次エンドポイントは、12ヵ月時点の純臨床有害事象(NACE: 全死因死亡・心筋梗塞・ステント血栓症・脳卒中・全身性塞栓症・大出血もしくは臨床的に重要な非大出血の複合)であった。
結論
一次エンドポイントにおいて、NOAC単剤療法は、NOAC+クロピドグレル併用療法に対し非劣性で(絶対差−7.6パーセントポイント[非劣性p<0.001]、HR 0.54[優越性p<0.001])、出血イベントは有意に少なかった(HR 0.38)。
評価
重要なテーマだが、DES留置後1年超のAF患者という特定の慢性期集団を対象とした大規模RCTとしては、ADAPT-AF-DESが初めてとみられる。ガイドラインに良いエビデンスを与えたが、非盲検試験であること、一次エンドポイント発生率が低かったこと、アジア単一集団(韓国)のデータであること、NOAC過少投与が併用療法群で多かったこと、が限界である。


