乳がん患者での電話によるダイエット介入は体重減に貢献:BWEL試験の1年結果
Impact of a Weight Loss Intervention on 1-Year Weight Change in Women With Stage II/III Breast Cancer: Secondary Analysis of the Breast Cancer Weight Loss (BWEL) Trial
背景
肥満は、乳がん発症・再発の確立されたリスク因子であるが、診断後の減量によって再発リスクを低下させられるかは不明である。
アメリカDana-Farber Cancer InstituteのLigibelら(BCWL)は、北米637施設で、II期・III期かつBMIが27以上のERBB2陰性乳がん(n=3180)を対象に、2年間の電話による減量介入・健康教育、または健康教育のみを割り付け、浸潤性疾患なき生存期間(IDFS)を比較する第3相RCTを行った。本論文は、同試験における事前指定二次解析として、介入1年後の体重変化について報告した。
結論
1年後、減量介入群では平均4.3 kg、ベースラインから4.7%の体重減少がみられたのに対し、対照群では0.9 kg、ベースラインから1.0%の減少であった。減量介入群への割り付けは、有意な体重減少と関連した。
減量介入の効果は、閉経後患者でより大きく、黒人・ヒスパニック系の患者では他の人種より小さかった。
評価
がん患者を対象に減量介入を行った試験はそれなりに存在するものの、死亡率の低下までは示されていない(近いものとしては、大腸がん患者で運動介入を検証したCHALLENGE試験がある,
https://doi.org/10.1056/NEJMoa2502760)。
本試験は電話ベースの減量指導が平均4.3 kgという大きな体重減少につながることを示した。サンプルサイズも大きく、メインのIDFSについても期待がかかる。


