Harvard Chan疫学がオリーブオイルの心血管有益性を担保
Olive Oil Consumption and Cardiovascular Risk in U.S. Adults
背景
PREDIMED大規模RCTは地中海食の健康ベネフィットを確立したが、対象はスペイン人だった。Harvard T.H. Chan School of Public HealthのGuasch-Ferreらは、Nurses’ Health Study参加女性(n=61,181)とHealth Professionals Follow-up Study参加男性(n=31,797)のデータに基づき、オリーブオイル摂取の心血管リスク修飾効果を検討した。
結論
主要食生活・ライフスタイルファクターによる調整後、無摂取群に対しオリーブオイル多摂取群(>0.5テーブルスプーン/日または>7g/日)のリスクHRは、心血管疾患(CVD)が0.86、冠性心疾患(CHD)が0.82と低減した。脳卒中リスクに有意差はなかった。5g/日のマーガリン・バター・マヨネーズ・脂肪をオリーブ油の等量と置換することで、CVDリスクは5%、CHDリスクは7%低減できる。
評価
数々の食事推奨に対し疫学的「判決」を出している Harvard Chanによる、オリーブオイルへのお墨付きである。ただし、他の植物オイルと特に変わるところはない、ともしている。

