健常ドナーの心臓を糖尿病レシピエントに移植すると
Lipid Accumulation in Hearts Transplanted From Nondiabetic Donors to Diabetic Recipients
背景
糖尿病性心筋症(DMCM)の機構解明につながるユニークな研究が現れた。イタリアUniversity of CampaniaのMarfellaら(DMCM-AHEAD)が、糖尿病レシピエントに移植された健常ドナー心の変化を検討したものである。 レシピエント158名(非DM患者:82名、DM患者:76名[35名はメトホルミン内服])を対象に術後12ヶ月のフォローアップ期間に心筋生検を行い、心筋の形態・病理学的評価を行った。
結論
DMレシピエントで有意な進行性心筋脂肪蓄積がみられた(p=0.019)。メトホルミン内服レシピエントでは非内服レシピエントに比し心筋脂肪蓄積が有意に低かった(p<0.001)。
評価
DMCMの病態生理に心筋への脂肪蓄積が決定的であることを印象的な形で示した面白い報告である。既に報告されているメトホルミンの異所性脂肪蓄積抑制効果も確認されている。著者らは、DM患者の心不全リスク低減のためメトホルミンとSGLT-2阻害薬の併用を提唱している。


