NOACsはワルファリンよりAF患者の骨折が少ない
Fracture risks among patients with atrial fibrillation receiving different oral anticoagulants: a real-world nationwide cohort study

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
European Heart Journal
年月
March 2020
41
開始ページ
1100

背景

ワルファリンの骨折リスクが指摘されてきているが、NOACsとの比較ではどうか。台湾Hualien Tzu Chi HospitalのHuangらは、同国国民健康保険データに基づく後向研究を実施した。2012〜2016年にAFを新規診断され、NOACsかワルファリンを処方された19,414名の成人患者を2017年までフォローした。

結論

フォローアップ期間中央値2.4年で、ワルファリンに比べNOACsは骨折リスク低減と関連した (aHR:0.84。ダビガトラン:aHR:0.88、リバーロキサバン:aHR:0.81、アピキサバン:aHR:0.67)。

評価

同等な結果が2019年にアメリカから出されており、アピキサバンがよいという結果も同じである(https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2755293)。アジア人の大規模データであり、日本の参考になる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)