NOACsはワルファリンよりAF患者の骨折が少ない
Fracture risks among patients with atrial fibrillation receiving different oral anticoagulants: a real-world nationwide cohort study
背景
ワルファリンの骨折リスクが指摘されてきているが、NOACsとの比較ではどうか。台湾Hualien Tzu Chi HospitalのHuangらは、同国国民健康保険データに基づく後向研究を実施した。2012〜2016年にAFを新規診断され、NOACsかワルファリンを処方された19,414名の成人患者を2017年までフォローした。
結論
フォローアップ期間中央値2.4年で、ワルファリンに比べNOACsは骨折リスク低減と関連した (aHR:0.84。ダビガトラン:aHR:0.88、リバーロキサバン:aHR:0.81、アピキサバン:aHR:0.67)。
評価
同等な結果が2019年にアメリカから出されており、アピキサバンがよいという結果も同じである(https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/article-abstract/2755293)。アジア人の大規模データであり、日本の参考になる。