SU薬とDPP4阻害薬のCVDリスクを比較:グリピジドはリスク増か
Cardiovascular Events in Individuals Treated With Sulfonylureas or Dipeptidyl Peptidase 4 Inhibitors
背景
2型糖尿病(T2DM)治療で広く用いられるスルホニル尿素(SU)薬の心血管疾患(CVD)リスク軽減効果は、DPP4阻害薬(DPP4i)に劣る、という仮説がある。
アメリカBrigham and Women’s HospitalのTurchinらは、CVDリスク中等度のT2D患者48,165名を対象に、メトホルミン単剤療法後のSU薬(グリメピリド・グリピジド・グリベンクラミド)とDPP4阻害薬(DPP4i)使用のCVDリスクを比較する後向研究を行った。
一次アウトカムは、CVDイベント(MACE-4)の5年リスクであった。
結論
一次アウトカムは、DPP4i群で8.1%、グリベンクラミド群で8.4%、グリメピリド群で8.6%、グリピジド群で9.1%であった。DPP4iと比較したMACE-4の5年リスク比は、グリピジドで1.13、グリメピリドでは1.07、グリベンクラミドでは1.04であった。
評価
メトホルミン単剤療法後の二次治療としてのSU薬では、グリピジドのみがDPP4iよりMACE-4イベントリスクが有意に高いという、検証仮説支持的な結果である。グリメピリドとグリベンクラミドでは差は有意でなく、クラス効果は支持しないが、全体的には2025メタアナリシスと整合する結果である(https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0321032)。


