アセトアミノフェンとイブプロフェンの併用は小児の解熱に効果的:ネットワークメタ解析
Short-term Dual Therapy or Mono Therapy With Acetaminophen and Ibuprofen for Fever: A Network Meta-Analysis

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Pediatrics
年月
October 2024
154
開始ページ
e2023065390

背景

発熱した小児患者に対する解熱剤として日本ではもっぱらアセトアミノフェンが使用されるが、国際的にはイブプロフェンも広く用いられている。では、併用あるいは交互投与も含めて最も解熱効果が高いのは何か。
コロンビアUniversidad del NorteのDe la Cruz-Menaらは、2023年9月までに発表された、発熱小児患者の治療においてアセトアミノフェン、イブプロフェン、両者の交互療法、併用療法のいずれかを比較したRCTを特定し、ネットワークメタアナリシスを実施した。

結論

合計5,009名の小児を登録した、31件の試験が含まれた。
4時間以内の解熱に関しては、アセトアミノフェン単独よりも、併用療法(オッズ比 0.19)および交互療法(0.20)の方が優れている可能性がある一方、高用量イブプロフェンはアセトアミノフェンと同等と考えられた(0.98)。
6時間後の解熱効果についても結果は同様であった。また、低用量/高用量イブプロフェン、交互療法、併用療法との間に有害事象の差は認められなかった。

評価

アセトアミノフェンとイブプロフェンの併用/交互投与は、短期的に安全で、かつ高い解熱効果を持つと考えられた。
一般的な臨床的疑問に高品質な確証を与えたものだが、解熱が優先的な治療目標であるか、という問いに答えるには別の研究が必要とされる。

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取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)