騒音曝露によるMACEリスクの機構は扁桃体活性化と慢性動脈炎?
A neurobiological mechanism linking transportation noise to cardiovascular disease in humans
背景
慢性騒音曝露の心血管疾患(CVD)リスクが知られるが、その機構は。Massachusetts General HospitalのOsborneらは、それが扁桃体を介するストレス-炎症反応である、という仮説を検討する後向研究を行った。調査対象者498名(CVD・活動性癌なし)に対し ベースラインおよび5年後に18F-FDG-PET/CTを行って扁桃体代謝活性と動脈炎(ArtI)を評価し、騒音曝露とMACE発生の関連を検討した。
結論
中央値4.06年のフォローアップで、40名がMACEを発症した。騒音曝露5 dBA増あたりHR:1.31のMACEリスク増を認めた。さらに、騒音曝露と扁桃体活性の増加(標準化β=0.112)およびArtIの増加(0.045)との関連を認めた。介在分析により、騒音曝露・扁桃体活性化・ArtIが連結的メカニズムを介してMACEに関連することが示唆された。
評価
このテーマを追求してきたMGHによる機構仮説の提示である。他疾患への応用や介入手法開発にもつながる有力な仮説となった。


