PCI施行CKD患者のLVEF低下は死亡・MIリスク
Impact of Left Ventricular Function on Outcomes in Patients with Chronic Kidney Disease Undergoing Percutaneous Coronary Intervention
背景
左室駆出率(LVEF)低下は経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の罹患率・死亡率上昇と関連するが、慢性腎臓病(CKD)患者では。
アメリカIcahn School of Medicine at Mount SinaiのMehranらは、2012〜2023年に三次医療センターでPCIを受けた患者12,353名を対象に、CKDの有無とLVEF低下(<50%)の有無の関連を解析した。
一次アウトカムは、1年後の全死因死亡・心筋梗塞・標的病変再血行再建術の(主要有害心イベント:MACE)であった。
結論
25.9%がCKDを有し、その23.5%でLVEF低下が認められた。LVEF低下群は、正常群と比較して動脈硬化性疾患や合併症が進行していた。
CKD患者におけるMACEはLVEF低下の有無で有意差はなかったものの、LVEFの低下したCKD患者は、全死因死亡(HR 1.85)および心筋梗塞(MI)(1.78)のリスクが有意に高かった。
評価
CKD患者における心血管疾患・PCIに関する研究は多く、LVEFの低下したCKD患者は全死因死亡・MIリスクが高い、というのも当然予期される結果だが、大規模データによりリスクを高信頼度で定量化した点が評価される。CKD患者のPCI施行に際しては心機能を改善しておく、という臨床指針を支持する研究である。


