コントロール不良高血圧にlorundrostat登場:Launch-HTN
Lorundrostat in Participants With Uncontrolled Hypertension and Treatment-Resistant Hypertension: The Launch-HTN Randomized Clinical Trial
背景
コントロール不良高血圧に対する新規アルドステロン合成酵素阻害薬(ASI)lorundrostatの有効性・安全性は。
イギリスQueen Mary University of LondonのSaxenaら(Launch-HTN)は、13ヵ国159施設においてコントロール不良・治療抵抗性の高血圧を有する成人1,083名に対し、2〜3種の降圧薬併用下でのlorundrostat追加における血圧低下効果と安全性を評価する第3相RCTを行った。
一次アウトカムは、6週目における自動血圧測定による収縮期血圧の変化であった。
結論
一次アウトカムは、Lorundrostatの一次アウトカム効果を認めた[−16.9 mmHg vs. −7.9 mmHg]。低ナトリウム血症・高カリウム血症・腎機能低下はlorundrostat群で報告頻度が高く、これらの事象による治療中止も認められた。治療関連有害事象は全体の約半数に発生したが、ほとんどが軽〜中等度であった。
評価
Mineralys Therapeuticsの創薬で、ASIとしてはfirst-in-classではないが、高度に選択的で、この適応に対して初めて第3相成功を報告する薬剤となった。ユニークなニッチを開拓することが可能で、FDA承認は確からしい。Baxdrostat等類似薬も追随している。