医師主導の多職種連携プレホスピタルチームは生存率を改善し続けている
Benefits of targeted deployment of physician-led interprofessional pre-hospital teams on the care of critically Ill and injured patients: a systematic review and meta-analysis
背景
病院前医療において、医師主導の多職種連携というコンセプトが強調されるようになって久しい。2019年のメタアナリシスは、医師を含む病院前治療を受けた患者の死亡率が経時的に低下している可能性も示唆している。
カナダUniversity of British ColumbiaのLaveryらは、2010年以降に発表された英語論文を対象としたシステマティクレビュー・メタアナリシスにより、医師を含む病院前治療モデルが、パラメディックのみのモデルと比してアウトカムを改善しうるか検証した。
結論
検索で得られた2,382報の論文のうち、包含基準を満たしたのは23報であった。
プール解析では、医師主導・多職種連携・病院前治療を受けた患者は、パラメディックのみのケアと比して、死亡リスクが有意に低下した(調整オッズ比 0.80)。また、重症・外傷患者の生存率も、医師主導・多職種連携・病院前治療を受けた患者で上昇した(1.49)。
評価
過去10年ほどのデータに基づき、医師主導プレホスピタルチームのベネフィットを改めて確認した。
観察研究に依存したメタ解析で限界はあるものの、RCTが困難なこの領域におけるエビデンスの現在地点として重要である。


