デュラグルチドは虚血性脳卒中リスクをREWINDする
The effect of dulaglutide on stroke: an exploratory analysis of the REWIND trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet Diabetes & Endocrinology
年月
January 2020
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背景

REWINDは、デュラグルチドが2型糖尿病患者のMACEリスクを低減することを示した。同試験のGersteinら(カナダMcMaster University)は、同試験の脳卒中アウトカム分析結果を報告している。

結論

観察期間中央値5.4年で、デュラグルチドの脳卒中リスク低減効果を認めた(HR:0.76)。これは主に虚血性脳卒中への効果によっており、出血性脳卒中のリスク低減効果は有意でなかった。

評価

MACE・腎アウトカムに加え、脳梗塞への有効性も示した。全原因死亡リスクも低減した一方、脳卒中の発作重症度および後遺症重症度には差がなかった、という。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)