デュラグルチドは虚血性脳卒中リスクをREWINDする
The effect of dulaglutide on stroke: an exploratory analysis of the REWIND trial
背景
REWINDは、デュラグルチドが2型糖尿病患者のMACEリスクを低減することを示した。同試験のGersteinら(カナダMcMaster University)は、同試験の脳卒中アウトカム分析結果を報告している。
結論
観察期間中央値5.4年で、デュラグルチドの脳卒中リスク低減効果を認めた(HR:0.76)。これは主に虚血性脳卒中への効果によっており、出血性脳卒中のリスク低減効果は有意でなかった。
評価
MACE・腎アウトカムに加え、脳梗塞への有効性も示した。全原因死亡リスクも低減した一方、脳卒中の発作重症度および後遺症重症度には差がなかった、という。