マルファン症候群の大動脈病変にイルベサルタン
Irbesartan in Marfan syndrome (AIMS): a double-blind, placebo-controlled randomised trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
December 2019
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開始ページ
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背景

マルファン症候群患者の大動脈病変に対してβブロッカー等が試みられているが決め手がない。イギリスUniversity of East AngliaのFlatherら(AIMS)は、同症候群患者192名を対象としてイルベサルタンの効果を検証するRCTを行った(対照:プラセボ)。全患者に同薬75mgを投与後、150mgと対照薬に割り付けた。一次エンドポイントは大動脈起始部拡張である。

結論

中央値4年の追跡で、イルベサルタンの一次エンドポイント効果を認めた(0.53 vs. 0.74 mm、p=0.03)。大動脈Zスコアはイルベサルタン群で有意に減少した(差:−0.10/年)。

評価

ロサルタンの有効性報告があるが、イルベサルタンはTGF-β阻害作用も報告されており、このRCTは効果を確認した。現在の標準はβブロッカーだが、競合薬とも考えにくく、併用も探索されよう。

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取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)