アスピリンの一次予防効果は遺伝子型で異なる
Genetic variation at the coronary artery disease risk locus GUCY1A3 modifies cardiovascular disease prevention effects of aspirin
背景
アスピリンの心血管疾患(CVD)一次予防のための使用は、対象集団の限定が必要である。Harvard Medical SchoolのChasmanらは、WGHS・PHSのRCT参加者を対象として、GUCY1A3遺伝子多型とアスピリンの一次予防効果の関連性を解析した。
結論
GUCY1A3 rs7692387ホモ主体ではCVDリスクがアスピリンにより減少したが(OR:0.79)、ヘテロ接合/非キャリア主体ではリスクはアスピリンにより増し(OR:1.39)、遺伝子型とアスピリン服用は関連した(p interaction=0.01)。全遺伝子型主体で出血リスクはアスピリン服用によりで増加したが、増加傾向はヘテロ主体でより顕著だった。
評価
GUCY1A3リスクアレルのホモ主体ではcGMP介在シグナリングと血小板凝集が活性化されやすいことが知られており、ここでの関連には生理的基礎がある。一次予防も個人化されるべきであるという結論で、実効化の方法が課題となる。


