POCUS・臨床スコア・Dダイマーで急性大動脈症候群を除外診断:PROFUNDUS研究
Diagnosis of acute aortic syndromes with ultrasound and d-dimer: the PROFUNDUS study

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
European Journal of Internal Medicine
年月
October 2024
128
開始ページ
94

背景

急性大動脈症候群(AAS)は致命的な結果を招きうる急性疾患であるが、症状は非特異的で、救急での速やかな診断はチャレンジングである。最近では、感度の高いD-ダイマー検査の利用が提案されている(https://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2024.05.001)。
イタリアUniversita degli Studi di TorinoのMorelloらは、5ヵ国12ヵ所の救急外来のAASの可能性がある症状を呈する患者を対象に、ポイント・オブ・ケア超音波検査(POCUS)とガイドライン準拠の臨床スコアを統合した統合検査前確率(iPTP)に基づく高度画像検査プロトコルの安全性・効率性を評価する前向管理アウトカム研究を実施した(n=1,979)。

結論

9%に相当する176名がAASと診断された。
POCUSは、臨床スコア単独の場合と比して、差し引き20%の再分類改善をもたらした。AAS診断までの時間(中央値)は、POCUS陽性の場合60分、陰性の場合118分であった。
プロトコルの除外基準(iPTPが低くD-ダイマー陰性)を満たした患者941名の中に、見逃されたAASはなかった(30日AAS発生率0%)。ただし、POCUSが統合されていない場合、2件の見逃しの可能性があった。
プロトコルによる除外率は48%で、41%の患者で高度画像検査の回避が可能となった。D-ダイマーの年齢調整カットオフを用いた場合、除外率は54%となった。

評価

POCUSを組み込んだ除外プロトコルにより、除外患者での見逃し無し、4割の患者で不要な画像検査を回避することができた。
安全性を損なうことなく、AAS診断を効率化するアプローチとして有望である。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)