50〜70歳の患者の大動脈弁置換では機械弁を
Long-term clinical outcomes in patients between the age of 50-70 years receiving biological versus mechanical aortic valve prostheses
背景
過去20年間、大動脈弁置換術において生体弁(BV)が機械弁(MV)より多く選択されるようになり、短期臨床アウトカムはほぼ同等だが、長期については議論が続いている。
イギリスUniversity of BristolのAngeliniらは、1996〜2023年に同施設で大動脈弁置換術を受けた50〜70歳の患者1708名(BV 69.7%)の傾向、初期/長期結果を分析した。
結論
BVとMVに短期差はみられなかったが、MVを受けた患者は、手術後13年までの長期生存率が高かった。サイズ19 mmのBVを使用した患者では長期生存率は低かった。21 mmのMVを使用した患者の長期生存率は、サイズ19 mm、21 mm、および23 mmのBVを使用した患者に比べて高かった。この研究では、重度の人工弁患者不適合(PPM)が長期生存率低下の重大なリスク要因であることが確認された。
評価
重要な問題で、すでに2022のメタアナリシスが、70歳以下患者でのMVの優位を結論している(https://onlinecjc.ca/article/S0828-282X(21)00962-4/abstract)。既存ガイドラインでは、50歳未満の患者にMVが推奨されている一方、65歳または70歳以上の患者にはBVが推奨されている。この単一施設報告はメタアナリシスを確認したもので、現在外科医と患者の判断に委ねられている、50〜70歳患者の人工弁選択の意思決定にインパクトを与える。


