出血イベントは評価スケール間で大差があるが、AFでのエドキサバンの安全性は明らか
Comparison of Events Across Bleeding Scales in the ENGAGE AF-TIMI 48 Trial
背景
TIMI は血栓溶解療法に関し様々な興味ある結果を提出してきている。ENGAGE AF-TIMI 48のBergmarkら(Harvard Medical School)は、AF患者に対するワルファリン vs. エドキサバンの抗凝固療法におけるISTH・TIMI・GUSTO・BARCスケールによる出血リスク評価の比較を発表している(n=21,105)。
結論
評価スケールに関係なく、エドキサバンの出血リスクは低かった(ワルファリン:BARC 3c+5 HR:0.47、ISTH Major HR:0.80)(エドキサバン:BARC 3c+5 HR:0.32、ISTH Major HR:0.47)。そのリスク低下は重大出血イベントにおいて特に著しかった(ワルファリン:BARC 3c+5 HR:0.47 vs. 全BARC HR:0.86)(エドキサバン:BARC 3c+5 HR:0.32 vs. 全BARC HR:0.68)。
評価
出血リスク評価スケールで重大出血頻度が大きく異なること、しかしエドキサバンの出血リスクは全般に低いことが明らかにされた。DOACの安全性は、特に重大出血高リスク患者で明らかになる。