グラスゴー・コーマ・スケールは外傷性脳損傷を予測できるか?
Early Glasgow Coma Scale Score and Prediction of Traumatic Brain Injury: A Secondary Analysis of Three Harmonized Prehospital Randomized Clinical Trials

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Prehospital Emergency Care
年月
August 2024
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開始ページ
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背景

外傷性脳損傷(TBI)へのタイムリーな治療介入を行うためには、TBIを早期に認識することが重要であるが、病院前で利用できるツールは限られる。
アメリカUniversity of PittsburghのIyannaらは、病院前セッティングで行われた3件のランダム化比較試験(PAMPER, STAAMP, PPOWER)のpost-hoc二次解析を行い、病院前のグラスゴー・コーマ・スケール(GCS)とTBIとの関連を評価した(n=1,490)。

結論

GCSが3の患者では59.5%にTBIが記録されており、GCSが4-12の患者では42.4%、GCSが13-15の患者では11.8%であった。
病院前GCSとTBIの予測に関する受信者動作特性曲線下面積(AUC)は全体で0.78であり、複数のカットポイントのうち、AUCが最大となるのはGCS=12の時であった。GCS=3は感度が最も低かったものの、陽性適中率は59.5%で最も高かった。
低血圧と病院前挿管は、病院前GCSの低さと独立に関連しており、病院前GCSの低さは、TBI診断の有無にかかわらず、死亡率の上昇と関連した。

評価

病院前GCSの分布は極端な二峰性を示し、また病院前挿管の有無によって交絡している可能性もあり、TBIに対する陽性適中率は低かった。
TBIの特定に有用とはいえないだろう。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)