急性心不全へのserelaxin、効果確証に失敗:RELAX-AHF-2
Effects of Serelaxin in Patients with Acute Heart Failure
背景
RELAX-AHFは、serelaxin(組み換えヒトリラキシン-2)の急性心不全治療効果を示唆したが、十分なエビデンスは示せなかった。イタリアUniversita degli Studi di BresciaのMetraら(RELAX-AHF-2)は、規模をさらに拡張するDBRCTによってこの効果を再検証した(対照:placebo、n=6,545)。一次エンドポイントは、180日での心血管因死亡と5日での心不全悪化である。
結論
Serelaxinの一次エンドポイント効果を認めなかった。有害事象に群間差はなかった。
評価
ユニークな着想で、FDAのブレークスルー治療指定を受けていた。有望と見えたため規模を6倍にして効果の確証を目指したが、無効を確証する結果になった。