薬剤師がチャットアプリで慢性心不全患者の服薬を管理する
Pharmacist-Led Management Model and Medication Adherence Among Patients With Chronic Heart Failure: A Randomized Clinical Trial
背景
慢性心不全(CHF)患者に対するソーシャルメディアプラットフォームを組み込んだ薬剤師主導の服薬管理モデルは服薬アドヒアランスを改善するか。
中国The First Hospital of Hebei Medical UniversityのZhouらは、中国5施設の心臓病棟において、CHF患者445名を対象にRCTを行い、これを検証した。対照群は、看護師による毎月のフォローアップ訪問を受けた。
一次アウトカムは、追跡期間52週間に対する心不全治療薬処方日数の割合(PDC)であった。
結論
参加者の74.8%にNYHAクラスIII/IV心不全があり、身体活動に制限があった。一次アウトカムにおいて、介入群は対照群と比較してPDCが有意に高く(8.1%)、PDCが80%以上の患者の割合も高くなった(オッズ比 0.34)。
評価
薬剤師による服薬管理にはいくつかの先行研究があるが、この中国での介入は、中国人の80%以上が利用しているチャットアプリWeChatを使用したもので、コミュニケーション・教育・薬剤師による毎月のフォローアップ訪問を含む広汎なものである。ドイツPHARM-CHFと同じく、モデストな効果を確認したが(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31129917)、著者らは、彼らの方法が方法論的にはるかに一貫したものである、と主張している。