高齢手術患者の非症候性脳梗塞発生率は7%、認知症オッズは2倍
Perioperative covert stroke in patients undergoing non-cardiac surgery (NeuroVISION): a prospective cohort study
背景
潜在性脳卒中が認知機能低下と関連することが知られている。多国籍The NeuroVISION Investigatorsは、周術期潜在性脳卒中(心臓手術以外の術後MRIで見つかった無症候性急性脳梗塞)と術後1年での認知機能の関連を前向検証した。対象コホートは、9ヶ国12施設の65歳以上の患者1,114名である。
結論
潜在性脳梗塞発症患者は7%、同患者における1年後認知機能低下の調整オッズ比は1.98であった。
評価
重要だが不祥だった主題に関する最大のコホート研究である。65歳以上患者の通常手術での非症候性脳梗塞発生率とその認知症リスクに関し、初めて高信頼度の数字を出した。


