認知症に重要な高血圧は中年期のもの
Association of Midlife to Late-Life Blood Pressure Patterns With Incident Dementia
背景
高血圧は認知機能低下のリスクとされるが、それが重要となる時期は。Johns Hopkins UniversityのWalkerらは、ARICコホート4,761名の24年以上の追跡データを解析した。一次アウトカムは、5回のARIC訪医後の認知症発症である。
結論
認知症罹患率は以下であった。中年期・高齢期とも正常血圧:1.31(per 100人年);中年期正常血圧・高齢期高血圧:1.99;中年期・高齢期とも高血圧:2.83;中年期正常血圧・高齢期低血圧:2.07・中年期高血圧・高齢期低血圧:4.26。正常血圧者に対するHRは、中年期・高齢期とも高血圧:1.49;中年期 高血圧・高齢期低血圧:1.62であった。高齢期での血圧に関係なく、中年期高血圧者は認知症リスクが高かった(HR:1.41)。
評価
「高血圧は認知症リスク」という概念を、「認知症発生に寄与するのは中年期の高血圧」という概念への更新を提起する面白い仮説を生成した。介入ポリシーへのインパクトがあり、世界的に追試されるとみられる。


