妊娠高血圧の最良の経口薬は
Oral antihypertensive regimens (nifedipine retard, labetalol, and methyldopa) for management of severe hypertension in pregnancy: an open-label, randomised controlled trial

カテゴリー
循環器
ジャーナル名
The Lancet
年月
August 2019
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背景

妊娠高血圧の最良の経口治療薬は。University of WashingtonのEasterlingらは、ラベタロール・ニフェジピン・メチルドパの効果・安全性を比較するオープンラベルRCTを行った(n=2,307)。一次アウトカムは、有害事象なしでの6時間以内の血圧正常化である。

結論

一次アウトカムに3薬間の有意差を認めなかった。ニフェジピンはメチルドパより優れている可能性もあった。1%が死産であった。

評価

すでに多くの研究があり、2018年のネットワークメタアナリシスはニフェジピン・ヒドララジン・ラベタロールはほぼ同等、としていた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29974489)。著者らは、ニフェジピン群の新生児のNICU収容が多かったとも注記しており、決定的な結論を出したものとも言えない。なお、この試験はすべてインドで行われたものである。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)