妊娠高血圧の最良の経口薬は
Oral antihypertensive regimens (nifedipine retard, labetalol, and methyldopa) for management of severe hypertension in pregnancy: an open-label, randomised controlled trial
背景
妊娠高血圧の最良の経口治療薬は。University of WashingtonのEasterlingらは、ラベタロール・ニフェジピン・メチルドパの効果・安全性を比較するオープンラベルRCTを行った(n=2,307)。一次アウトカムは、有害事象なしでの6時間以内の血圧正常化である。
結論
一次アウトカムに3薬間の有意差を認めなかった。ニフェジピンはメチルドパより優れている可能性もあった。1%が死産であった。
評価
すでに多くの研究があり、2018年のネットワークメタアナリシスはニフェジピン・ヒドララジン・ラベタロールはほぼ同等、としていた(https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/29974489)。著者らは、ニフェジピン群の新生児のNICU収容が多かったとも注記しており、決定的な結論を出したものとも言えない。なお、この試験はすべてインドで行われたものである。