灌流画像で確認された発症早期の脳梗塞にTenecteplase:TASTE試験
Tenecteplase versus alteplase for thrombolysis in patients selected by use of perfusion imaging within 4・5 h of onset of ischaemic stroke (TASTE): a multicentre, randomised, controlled, phase 3 non-inferiority trial
背景
脳梗塞に対するtenecteplaseは、これまでの標準であったアルテプラーゼの代替療法として、臨床試験による検証が進められてきた。
オーストラリアUniversity of New South WalesのParsonsらは、8ヵ国35施設の病院で、脳灌流画像において灌流ミスマッチ基準を満たした、発症4.5時間以内かつ血管内治療が考慮されない虚血性脳卒中患者を、tenecteplase(0.25mg/kg)またはアルテプラーゼ(0.90mg/kg)の静注へと割付け、intention-to-treat集団とper-protocol集団における3ヵ月後の機能的良好アウトカム(修正ランキンスケール[mRS]スコアが0-1)の割合を比較する国際共同非劣性RCT、TASTEを実施した。
結論
Tenecteplaseの非劣性を示す他試験の結果報告を受け、患者登録は早期に中止された。目標の832名に対して、680名がランダム化を受けた。
ITT解析(n=675)ではtenecteplase群の57%、アルテプラーゼ群の55%が一次アウトカムを達成したが、非劣性基準は満たされなかった。一方、試験プロトコル違反を除外したper-protocol解析(n=601)では、それぞれ59%、56%が一次アウトカムを達成し、tenecteplaseの非劣性が認められた。
症候性頭蓋内出血はtenecteplase群の3%、アルテプラーゼ群の2%で発生した。また、tenecteplase群の7%、アルテプラーゼ群の4%が90日以内に死亡した。
評価
灌流画像を用いて、より正確な患者選択を実施した試験で、per-protocol集団でtenecteplaseの非劣性を認めた。
灌流画像は用いていないが、今年に入って中国のORIGINAL試験も、同様の設定で非劣性を示しており(https://doi.org/10.1001/jama.2024.14721)、国際的に急性脳梗塞治療の選択肢となるだろう。


