喫煙のSTEMIリスクは女性が男性よりはるかに高い
Differential Risk of ST-Segment Elevation Myocardial Infarction in Male and Female Smokers
背景
冠性心疾患の性差の報告が増えている。イギリスThe University of SheffieldのPalmerらは、2009〜2014年の南ヨークシャー地方3次心血管治療施設データ（5,639,328人‐年［n=3,343］）に基づき、喫煙の急性ST上昇型心筋梗塞（STEMI）への影響の性差を検討した。
結論
喫煙のSTEMIリスクは女性が男性より有意に高かった（IRR: 6.62 vs. 4.40）。女性で最高リスク年齢層は18〜49歳、リスク性差が最大だったのは50〜64歳だった。
評価
喫煙のSTEMIリスクに明確な性差がある、という初めての高信頼度結果である。データが地域的だが普遍性は検証しやすく、現場アドバイスを支えるエビデンスになりえる。
