TAVIでの抗凝固薬中断は安全か:POPular PAUSE TAVI
Continuation versus Interruption of Oral Anticoagulation during TAVI

カテゴリー
循環器、Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
August 2024
巻
Online first
開始ページ
Online first

背景

多くのガイドラインでは、出血高リスク者への経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)では経口抗凝固薬の中止が推奨されている。
オランダSt. Antonius Hospitalのten Bergら(POPular PAUSE TAVI)は、経口抗凝固薬服用中のTAVI施行予定患者858名を、経口抗凝固薬の周術期継続または中断に割り付ける非盲検非劣性RCTを実施した。
一次アウトカムは、TAVI後30日以内の心血管死・全原因脳卒中・心筋梗塞・主要血管合併症・大出血の複合である。

結論

一次アウトカムは、継続群の16.5%、中断群14.8%に発生し、リスク差1.7パーセントポイントで、TAVI中おける経口抗凝固継続の非劣性は認められなかった。継続群では中断群と比較して全出血リスクが増加し(31.1% vs. 21.3%)、心血管死・血栓塞栓症・虚血性脳卒中のリスクには有意差がなかった。

評価

TAVI施行患者が周術期に経口抗凝固薬を継続投与すると、脳卒中のリスクが低下する可能性があることを示す観察研究(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31000005/、https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33358653/)を受けて行われた確認検証である。非盲検ながら現在の大勢を支持する結果となり、中断ガイドラインの汎化を後押しすることになった。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス)

取り上げる主なジャーナル(循環器)

Journal of the American College of Cardiology(JACC)、Lancet、The New England Journal of Medicine(NEJM)、American Heart Journal (AHJ)、Circulation、The Journal of the American Medical Association(JAMA)