パッチ型単極誘導心電図モニターによるAFスクリーニングで脳卒中を減らせるか:GUARD-AF
Effect of Screening for Undiagnosed Atrial Fibrillation on Stroke Prevention
背景
ウェアラブルによる心房細動(AF)診断の臨床試験は多い。
アメリカDuke UniversityのLopesら(GUARD-AF)は、同国149施設の70歳以上の参加者11,905名を対象に、14日間連続のパッチ型単極誘導心電図モニターを使用による未診断AFのスクリーニングを行い、経口抗凝固薬使用の意思決定を組み合わせることで、脳卒中を減らすことができるかどうか検証するRCTを行った(対照:通常ケア)。
一次有効性・安全性アウトカムは、各全原因脳卒中入院・出血である。
結論
追跡期間中央値15.3ヵ月で、脳卒中リスクはスクリーニング群0.7%、通常ケア群0.6%(HR 1.10)、出血リスクはスクリーニング群1.0%、通常ケア群1.1%であった(HR 0.87)。AF診断はスクリーニング群で5%、通常治療群で3.3%で、ランダム化後の経口抗凝固薬の開始は、それぞれ4.2%と2.8%であった。
評価
長期スクリーニングによるAF診断のRCTは多いが、AFスクリーニングによって脳卒中率が低下することを実証した研究はまだ無い。この研究は最大規模試験でこの問題に決着をつけようとしたものだが、COVID-19パンデミックの影響で、脳卒中に関する決定的アウトカムを得ることはできず、「検出には良いが、脳卒中を減らすとまでは言えない」という従前と似た結論に留まった。しかし、患者が自宅で自分で貼付するパッチデバイスを使い、オンライン遠隔サポートで登録・検査を受けることができるというこの研究デザインは、将来の決定的検証でも再現されるだろう。


