床走行リフトの使用はICU人工呼吸患者の早期起立を可能に
Early Mobilization Using a Mobile Patient Lift in the ICU: A Randomized Controlled Trial
背景
ICUでの早期離床の重要性が提唱されて久しいが、そのベネフィットは証明されていない。
日本Toho University Omori Medical Center(東邦大学医療センター大森病院)のSuzukiらは、ICUに入室し、48時間以上の人工呼吸器使用が予想される成人患者を、床走行式リフト(Golvo 9000)の使用を含むリハビリ・プロトコル、または含まないプロトコルへと割り付け、床走行式リフトが早期離床を促進するかを検証する単施設RCTを実施した(n=90)。
結論
リハビリ開始から起立達成までの期間(中央値)は、介入群で1.0日、対照群では3.0日と、介入群で有意に短縮した。
介入群では、ICU退室時のFunctional Status Score-ICUスコアも有意に高かった。一方で、退室時のMedical Research Councilスコア、Barthel指数、ICU滞在期間、人工呼吸器不要日数に群間差はなかった。
評価
床走行リフトの補助によって、より早い段階から端座位・起立への到達が可能となり、退室時の活動レベルを高めた。PICS・ICU-AWの予防に向け、期待は大きい。


