急性疼痛でのケタミンはネブライザー投与でも良い
Comparison of Nebulized Ketamine to Intravenous Subdissociative Dose Ketamine for Treating Acute Painful Conditions in the Emergency Department: A Prospective, Randomized, Double-Blind, Double-Dummy Controlled Trial
背景
アメリカの救急科では、解離用量(subdissociative dose)以下のケタミンによる鎮痛が広く利用されている。
アメリカMedicine Maimonides Medical CenterのNguyenらは、Numerical Rating Scale(NRS)が5ポイント以上の成人患者に対して、静注によるケタミン0.3 mg/kgの投与、または吸気感応型ネブライザーによるケタミン0.75 mg/kgの投与を割り付け、投与後30分時点でのNRS(一次アウトカム)・その他の鎮痛・副作用アウトカムを比較するダブルダミーRCTを実施した(n=150)。
結論
ベースラインのNRSは両群とも平均8.2であった。
30分後のNRSは、静注群で3.6、ネブライザー群では3.8へと低下した(平均差 0.23)。
バイタルサインに臨床的に懸念すべき変化は認められず、試験期間を通じ、重篤有害事象は発生しなかった。
評価
KetaBAN試験(https://doi.org/10.1016/j.annemergmed.2021.04.031)に続いて、ネブライザー噴霧によるケタミン鎮痛は、IV投与と同程度に有効かつ安全であった。IV投与が難しい患者などでオルタナティブとなる。


