小児の脳震盪の7割はスポーツ以外の原因
Characteristics of Pediatric Concussion across Different Mechanisms of Injury in 5 through 12-Year-Olds
背景
近年、スポーツの際の脳震盪リスクについては認知が進んでいるが、スポーツ以外の活動による脳震盪が小児脳震盪に占める割合はどれぐらいか?
アメリカChildren's Hospital of PhiladelphiaのRobyらは、2018〜2022年に脳震盪治療施設を受診した、受傷28日以内の5〜12歳の患者(n=1,141)を対象とした観察研究を実施し、受傷機転(スポーツ関連・レクリエーション関連・それ以外)ごとの特徴を調査した。
結論
最も多い受傷理由は、レクリエーション関連(RRC)で37.3%、スポーツ関連でもレクリエーション関連でもないもの(non-SRRC)が31.9%、スポーツ関連の脳震盪(SRC)は30.9%であった。
RRC(35.7%)およびnon-SRRC(39.6%)は救急外来が初診となるケースが、SRC(27.9%)より多かった。
RRCとnon-SRRCの専門医受診は、SRCと比してそれぞれ2日、3日遅れていた。また、non-SRRCの患者は、症状が重く、視覚-前庭の異常の頻度が高く、睡眠および日常生活行動の変化が多かった。
評価
スポーツの際の脳震盪については周知が進んでおり、本研究でも受診が早い傾向にあったが、この年齢層の脳震盪に占める割合は3割に過ぎなかった。
スポーツ以外の受傷機転にもフォーカスした啓蒙が必要である。


