AF患者の約三分の一に無症候性脳梗塞
Relationships of Overt and Silent Brain Lesions With Cognitive Function in Patients With Atrial Fibrillation
背景
心房細動(AF)患者の無症候性脳血管病変の問題が注目されている。カナダMcMaster UniversityのCorenらは、1,737名の患者のMRI・MoCA検査結果を解析した。無症候性梗塞巣の定義は、脳卒中・TIA既往のない患者に見られるMRI病変とし、広域灰白質/白質梗塞(LNCCIs)・狭域白質梗塞(SNCIs)・微小出血・高信号病変を評価した。
結論
患者の90%が経口抗凝固薬を服用していた。MRIでLNCCIは22%、SNCIは21%、微小出血は22%、高信号病変は99%に認めた。無症候性梗塞巣はLNCCI患者で15%、SNCI患者で18%であった。MoCAスコアは、LNCCI患者では24.7、LNCCIのない患者で25.8であった。多変量解析では、LNCCI容積はMoCAスコアと有意に関連していた。
評価
AF患者の無症候性梗塞を「約1/3」とした結果で、認知機能低下との関連も確実としており、病態形成メカニズム等問題は煮詰まってきている。臨床的には、AF患者のMRIフォローの必要性を提起する。


