ICU患者への間欠的空気圧迫法の効果を否定

Adjunctive Intermittent Pneumatic Compression for Venous Thromboprophylaxis

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背景

静脈血栓塞栓症予防に間欠的空気圧迫法が用いられる場合があるが、抗血栓薬を処方されている重症入院患者の深部静脈血栓症予防に有効か。サウジアラビアKing Saud Bin Abdulaziz UniversityのArabiら（PREVENT）は、14歳以上の重症ICU患者2,003名を対象とするRCTを行った。対照群は抗血栓薬単独治療し、介入群はこれに少なくとも1日18時間以上の間欠的空気圧迫法を併用した。一次アウトカムは、下肢近位部深部静脈血栓新規発生・死亡・完全可動化である。

結論

間欠的空気圧迫法に一次アウトカム有効性を認めなかった。すべての比較指標に有意差はなかった。

評価

IPCの急性脳梗塞患者への有効性を示したCLOTS 3結果（https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23727163）と乖離するが、著者らはその原因を患者年齢の違いに帰している。適応の最終化が必要となった。