血栓回収療法での橈骨動脈アクセスは大腿動脈に非劣性:SFERA
Radial Versus Femoral Access for Mechanical Thrombectomy in Patients With Stroke: A Noninferiority Randomized Clinical Trial
背景
脳梗塞に対する血管内治療・機械的血栓回収療法では、大腿動脈で穿刺を行うことがスタンダード視されてきたが、近年、橈骨動脈アクセスによる血管内治療が報告されるようになってきている。
スペインHospital Universitari Vall d'HebronのHernandezら(SFERA)は、機械的血栓回収療法を受ける、大腿動脈が開存しており、橈骨動脈径が2.5 mm以上の脳卒中患者を、橈骨動脈アクセスまたは大腿動脈アクセスへと割り付け、再開通率を比較する医師主導による単施設非劣性RCTを実施した(n=120)。
結論
再開通率は、大腿動脈群で87.9%、橈骨動脈群で96.6%であり、橈骨動脈アクセスの非劣性が示された。
施設到着からfirst passまでの時間(中央値)は、大腿動脈群30分、橈骨動脈群41分であり、再開通までの時間(中央値)は各42分、59.5分であった。アクセス関連の重篤合併症は両群で1件ずつ、アクセスの切替率に有意差はなかった。
評価
冠動脈インターベンションでは標準とされる橈骨動脈アプローチを血栓回収療法について検証した試験で、一次アウトカムである再開通率については、橈骨動脈アプローチの非劣性が示された。
橈骨動脈群では処置時間の延長がみられており、実際には大腿動脈を選好させるエビデンスと解釈しうるかもしれないが、単施設試験であることが重要な制限となる。


