CKD患者はASリスクが上がる
Kidney Dysfunction and the Risk of Developing Aortic Stenosis
背景
慢性腎臓病(CKD)と大動脈弁狭窄症(AS)は多くのリスクファクターを共有している。スウェーデンKarolinska UniversityのVavilisらは、1,121,875名のストックホルム市民の中央値5.1年のフォローアップによりこの両者の関連を検討した。
結論
フォローアップ期間で0.5%がASを発症した。eGFR低値はAS高発症率と関連し(IR:1.88、HR:1.14)、この関連は感度分析でほとんど減弱しなかった。eGFRが44以下ではASリスクが20%増える。
評価
肯定否定両説のあった関連を、100万人の市民のクレアチニンを追跡し続ける、という高品質調査により「関連あり」方向に傾けた。メカニズム解明が重要となるとともに、CKD患者のUCGサーベイランスの必要性も示す。


