ハロペリドールのせん妄治療効果をメタアナリシスにかける
Haloperidol for the treatment of delirium in critically ill patients: an updated systematic review with meta-analysis and trial sequential analysis
背景
ハロペリドールは、集中治療室のせん妄患者への投与で有益性が示唆されており、検証のためのRCTも行われてきたが、これまでのところ結果は微妙である。
デンマークZealand University HospitalのAndersen-Ranbergらは、せん妄を呈する重症患者を対象に、ハロペリドールとプラセボ/その他の対照薬を比較したRCTを特定し、全原因死亡率および重篤有害事象・重篤有害反応(SAE/SAR)への効果を比較する系統的レビュー・メタアナリシスを実施した。
結論
2,200名の患者を含む、11件のRCTが対象となった。
ハロペリドールの使用は、プラセボと比して死亡リスクを低下させた(相対リスク0.89、中程度の確実性)。また、SAE/SARを発現した患者の割合も低下した(0.94、低い確実性)。せん妄・昏睡のない生存日数に差は認められなかった。
評価
ハロペリドールの投与は、非有意ながら、せん妄を有する重症患者の死亡率を低下させる可能性を示唆し、ポジティブな方向を示したものの、結果の「微妙さ」は変わらなかった。その他のアウトカムへの効果はより曖昧で、効果量として大きくはないとみられる。


