ビデオ喉頭鏡は効果的で安全 メタアナリシスが結論
Video versus direct laryngoscopy in critically ill patients: an updated systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

カテゴリー
救急医療
ジャーナル名
Critical Care
年月
January 2024
28
開始ページ
1

背景

ビデオ喉頭鏡は、直接(直視型)喉頭鏡と比して気道の視覚化を改善し、初回挿管成功率を向上させると考えられており、重症患者を対象としたRCTも既に複数行われている。
ブラジルNove de Julho UniversityのAraujoらは、重症患者を対象としてビデオ喉頭鏡と直接喉頭鏡を比較したRCTを特定し、ビデオ喉頭鏡の有効性と安全性を検討する系統的レビュー・メタアナリシスを実施した。

結論

3,981名の患者を対象とした14件のRCTが解析された。
直接喉頭鏡と比較して、ビデオ喉頭鏡では初回での挿管成功が有意に増加し(リスク比 1.12)、食道挿管(0.44)、誤嚥(0.63)が減少した。

評価

昨年発表されたDEVICE試験(https://doi.org/10.1056/NEJMoa2301601)を含むメタアナリシスにより、ビデオ喉頭鏡のベネフィットを確認した。ルーチンな使用を支持する決定的エビデンスとなる。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(救急医療)

The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Critical Care Medicine (Crit Care Med)、The New England Journal of Medicine (NEJM)