施設のTAVR実施「資格」判断にSAVR症例数は重要か
Association Between Hospital Surgical Aortic Valve Replacement Volume and Transcatheter Aortic Valve Replacement Outcomes
背景
Centers for Medicare & Medicaid Servicesは、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)への支払い条件にSAVR症例数を含めているが、これらのアウトカムに関連があるかどうかは明らかでない。Weill Cornell Medical CollegeのMaoらは、全米438病院、60,538 TAVR例のデータを解析した。
結論
諸因子調整後、施設のSAVR症例数とTAVR後アウトカム改善とには関連がなかった。他方、TAVR症例数とTAVR後の30日死亡率とは関連し(高TAVR・低SAVR vs. 低TAVR・低SAVR:オッズ比0.85;高TAVR・高SAVR vs. 低TAVR・高SAVR:オッズ比0.81)、その関連はSAVR症例数が多いほど顕著であった。また、SAVR・TAVRとも多症例の病院で治療された患者の30日死亡率が最も低かった(オッズ比0.77)。
評価
最大規模調査で、意外とも常識的とも見える結論を導いた。SAVR経験の多い施設ほどTAVRの採用が早い、ということも報告されている。TAVRの施行資格としてSAVR経験の多さを要求するのは間違っている、という直接的な政策帰結をもたらした。


