ECMOを受けるARDS患者での腹臥位はECMO離脱を早めない:PRONECMO
Prone Positioning During Extracorporeal Membrane Oxygenation in Patients With Severe ARDS: The PRONECMO Randomized Clinical Trial
背景
腹臥位療法は、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)患者の酸素化および生存率を改善すると考えられているが、VV-ECMO(静脈脱血・静脈送血体外式膜型人工肺)を受けるARDS患者においてもアウトカムを改善するかは不明であった。
フランスSorbonne UniversiteのSchmidtら(PRONECMO)は、VV-ECMOサポートを受ける重症ARDS患者に、腹臥位(16時間セッションを4回以上)または仰臥位を割り付け、ECMO離脱までの期間への影響を評価するRCTを実施した(n=170)。
結論
94%はCOVID-19関連ARDSであり、96%がECMO導入前に腹臥位療法を受けていた。
60日以内のECMO離脱成功率は、腹臥位群44%、仰臥位群44%であった(リスク差 0.1%, HR 1.11)。90日以内のECMO期間(28日 vs. 32日)、ICU滞在日数、90日死亡率(51% vs. 48%)にも有意な差は認められなかった。
評価
VV-ECMOによる肺保護を受けている最重症ARDS患者においては、腹臥位の付加的効果は認められなかった。ただし、本試験では、ほとんどの症例がCOVID-19であり、COVID-19以外のARDSに一般化可能かは不明である。


