血液凝固検査分野の新モデル「全自動血液凝固測定装置 CS-2400/2500」を発売

シスメックス株式会社
2014年9月29日

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 シスメックス株式会社(本社:神戸市、代表取締役会長兼社長:家次 恒 以下「シスメックス」)は、このたび、血液凝固検査分野の新モデル「全自動血液凝固測定装置 CS-2400/2500」を発売します。


 血液凝固検査は、かつては血友病などの「出血性疾患」を調べるための出血傾向の検査が中心でした。しかしながら、近年、食生活の変化などによる生活習慣や高齢化に起因する血管の病気の増加に伴い、心筋梗塞、脳梗塞などの「血栓性疾患」が増加しています。血栓性疾患は、食生活の是正や抗血小板薬、抗凝固薬によるコントロールが重要で、血栓傾向や治療モニタリングにおける質の高い検査へのニーズが高まっています。
 このような環境を反映し、血液凝固検査分野の市場はグローバルに伸びており、特に経済成長が著しい中国や新興国市場の伸長率は大きく、今後も成長が期待できる市場です。

 シスメックスは、1995年に血液凝固検査試薬でグローバルトップシェアを誇るシーメンスヘルスケアダイアグノスティックス社と販売提携契約を締結し、両社でグローバルに機器と試薬の相互供給を行い、血液凝固検査分野でグローバルシェアNo.1の地位を有しています。
 また、2006年に業界初の多波長透過光検出部(マルチウェーブ検出部)を搭載した「全自動血液凝固測定装置 CS-2000i/2100i」を発売しました。2011年には上位機種である「全自動血液凝固測定装置 CS-5100」を発売し、血液凝固検査におけるさまざまな装置・試薬製品ラインアップを揃え、サービス&サポートを含めたソリューションをお客様のご要望にあわせて提供し、グローバルにCSシリーズの導入を進めてきました。

 このたび発売する「全自動血液凝固測定装置 CS-2400/2500」は、2011年に発売した血液凝固測定装置CSシリーズの最上位モデル「全自動血液凝固測定装置 CS-5100」を踏襲したデスクトップモデルで、さらなる機能改善によるユーザビリティの向上とともに、新たな解析機能の搭載などによる臨床・診断有用性の向上を実現します。
 日本での発売を機に、今後さらなる需要拡大が見込まれる中国、新興国市場を含めて、グローバルに市場導入を進めていきます。シスメックスとシーメンスヘルスケアダイアグノスティックス社のグローバルネットワークを活かし、血液凝固検査分野での多様化、高度化するお客様のニーズに幅広く対応し、信頼性の高い検査結果による診断や治療モニタリングに貢献します。

 今後も、シスメックスは患者さんの負担軽減やQOLの向上に向けて、質の高い検査を通じてお客様に安心をお届けしていきます。

【新製品の概要】
販売名:
全自動血液凝固測定装置 CS-2400 ※1
全自動血液凝固測定装置 CS-2500 ※2
対象市場:全地域
発売時期:日本 2014年10月1日 (日本以外:各国の許認可取得後、順次発売)
処理能力:最大180テスト/時間


※1 CS-2400:採血管のキャップを開けて測るオープンモデル
※2 CS-2500:採血管のキャップを閉めたまま測定可能なキャップピアシングモデル

【測定項目】(日本発売時の測定項目)
凝固法: PT、APTT、Fbg、TTO、HpT、凝固因子(8項目)
合成基質法:AT、PLG、α2PI、PC、凝固第XIII因子
免疫学比濁法:Dダイマー、FDP、PIC、FM、VWF:Ag
凝集法:VWF:Rco

【特長】
・CSシリーズの最上位モデル「全自動血液凝固測定装置 CS-5100」を踏襲した高機能デスクトップモデルであり、データの互換性、共通の操作性を実現
・CSシリーズのコア技術である多波長透過光検出方式(マルチウェーブ検出法)を採用し、波長切り替えや検体状態のチェック(溶血、乳び、黄疸)により、信頼性の高いデータを報告
・凝固法、合成基質法、免疫比濁法、凝集法の4つの原理をマルチチャネルによりランダム測定可能
・クロスミキシング機能により、手間の掛かる検体と正常血漿の混合を自動に行い、クロスミキシング検査業務の効率化をサポート
・24時間試薬保冷機能により常時測定開始可能
・凝固波形解析(研究用)により、PTやAPTTなどの凝固項目を測定するだけで凝固波形の詳細な解析が可能で、血友病の重症度の診断など臨床的に有用になり得る情報を提供

【外観】

以上

企業サイトURL
http://www.sysmex.co.jp/
ニュース・プレスリリース
http://www.sysmex.co.jp/news/press/2014/140929.html

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