成人ITP患者治療にエフガルチギモド登場:ADVANCE IV
Efficacy and safety of the neonatal Fc receptor inhibitor efgartigimod in adults with primary immune thrombocytopenia (ADVANCE IV): a multicentre, randomised, placebo-controlled, phase 3 trial
背景
特発性(免疫性)血小板減少症(ITP)治療には決め手が欠けている。
アメリカGeorgetown UniversityのBroomeら(ADVANCE IV)は、ITP成人患者に対するエフガルチギモドの有効性・安全性を検証する第3相RCTを行った(対照:プラセボ, n=131)。一次エンドポイントは、血小板数の持続的改善(試験期間24週中の最後の6週において、4週間以上、50万/μL以上が達成されること)である。
結論
エフガルチギモドの一次エンドポイントに対する効果を認めた(22% vs. 5%)。ほとんどの有害事象は軽度〜中等度で、忍容性は良好だった。
評価
argenxによるファーストインクラスのヒト IgG1-Fcフラグメントで、すでに重症筋無力症で承認されている。効果は明らかで安全性懸念は少なく、ITPでの承認も確実視されている。非盲検の延長試験が進行中だが、小児患者への効果が重要である。