がん治療中患者への入院期間に対する運動療法の効果はエビデンス不足:メタアナリシス
Effect of exercise interventions on hospital length of stay and admissions during cancer treatment: a systematic review and meta-analysis
背景
がん治療中の患者への運動療法の、入院の期間・頻度への効果は。
オーストラリアUniversity of SydneyのMizrahiらは、2023年8月までに発表された関連する20件のRCT(n=2,635)の系統的レビュー・メタアナリシスを行った。
結論
がん治療中の運動療法は入院日数を1.40日短縮し、入院率を8%低減したが、効果サイズは小さく、研究の異質性は高かった。
評価
入院期間を短縮できるかという重要な主題で肯定的な示唆を与えたにも関わらず、上質なエビデンスによる支持でないことが示された。上質なRCTによるデータ構築が必要であり、QOLへの効果に関しても同様の指摘を行っている同年のメタアナリシスがある(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/37312185/)。