Gefapixant の慢性咳嗽への有効性はモデスト:系統的レビュー・メタアナリシス
Efficacy and Tolerability of Gefapixant for Treatment of Refractory or Unexplained Chronic Cough:A Systematic Review and Dose-Response Meta-Analysis
背景
非麻薬性経口選択的P2X3受容体拮抗薬gefapixantの難治性・原因不明の慢性咳嗽への有用性に関するデータが蓄積されている。
カナダMcMaster UniversityのKumらは、9件のRCT(n=2,980)の系統的レビュー・メタアナリシスを行った。
結論
プラセボと比較して、gefapixant投与により覚醒時の咳頻度は17.6%減少し、咳の重症度は100 mm VASで6.2 mm減少し、レスター咳質問票QOLは+1.0 ポイント改善した。
一方、有害事象は、患者100人あたり32件増加し、味覚関連の有害事象は患者100人あたり32件増加した。
評価
著者らの結論はmodest improvementsがある、というものだが、最近行われたTDA諮問委員会では有用性のエビデンスに関し否定的意見が多数を占めた、という。
Merck は反論しているが、FDAの最終承認は不透明である。