若年性特発性関節炎へのバリシチニブ第3相を通過
Baricitinib in juvenile idiopathic arthritis: an international, phase 3, randomised, double-blind, placebo-controlled, withdrawal, efficacy, and safety trial
背景
ヤヌスキナーゼ 阻害薬は若年性特発性関節炎(JIA)に使えるか。
イギリスUniversity of BristolのRamananらは、2〜17歳の同難治性患者163名を対象として、経口ヤヌスキナーゼ1/2選択的阻害薬バリシチニブの有用性を評価する第3相多施設RCTを行った(最大32週のプラセボ対照離脱試験)。一次エンドポイントは、離脱から再燃までの期間である。
結論
バリシチニブの一次エンドポイントに対する効果を認めた(HR 0.241)。実薬投与患者10名で重篤有害事象が報告された。
評価
Eli Lillyの同薬はすでに関節リウマチでは難治例への1オプションとして確立されており、難治性JIAへの有効性は首肯される。他方、SLEへの有効性試験SLE-BRAVE-I and IIは、失敗している。


