身体活動はIBD患者に有益か:メタアナリシス
Physical Activity for Quiescent and Mildly Active Inflammatory Bowel Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis

カテゴリー
整形外科・理学療法
ジャーナル名
Journal of the Canadian Association of Gastroenterology
年月
August 2023
Online first
開始ページ
Online first

背景

身体活動(PA)は炎症性腸疾患(IBD)患者の健康関連QOL(HRQoL)改善に有効か。
カナダUniversity of ManitobaのOketolaらは、2011〜2023年に行われた18歳以上の軽中等症IBD患者へのPA介入の安全性・有効性を検証した7件のRCTと、1件の観察研究を対象とする系統的レビュー・メタアナリシスを行った。

結論

PAがHRQoLに有効であるとのエビデンスはなかったが、IBD患者の不安感低減には有効だった(SMD −0.35)。疲労感・関節痛・腹痛・ストレス・鬱に対しての有効エビデンスは不十分だった。全研究でPAは安全とみなされた。

評価

同定されたRCTはすべて小規模で、メタアナリシスも患者レベルではなく、臨床インパクトをもつ結論を引き出すことはできなかった。重要なテーマであり、検討は始まったばかり、とみなされる。

関連するメディカルオンライン文献

大規模臨床試験、新規の薬・機器・手法・因子・メカニズムの発見に関する文献を主に取り上げ、原文の要約と専属医師のコメントを掲載。

(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(整形外科・理学療法)

Physical Therapy