Allo-HSCT後のGVHD予防にシクロホスファミドベーストリプルレジメン:BMT CTN 1703
Post-Transplantation Cyclophosphamide-Based Graft-versus-Host Disease Prophylaxis

カテゴリー
Top Journal
ジャーナル名
The New England Journal of Medicine
年月
June 2023
388
開始ページ
2338

背景

同種造血幹細胞移植(allo-HSCT)における移植片対宿主病(GVHD)予防の現在の標準はカルシニューリン阻害薬とメトトレキサートの併用だが、無効例は多い。
アメリカ Sidney Kimmel Comprehensive Cancer CenterのBolaños-Meadeら(BMT CTN 1703)は、造血器腫瘍成人患者431名を対象として、シクロホスファミド+タクロリムス+ミコフェノール酸モフェチル(実験介入)の効果・安全性を、タクロリムス+メトトレキサート(対照標準法)と比較する第3相RCTを行った。一次エンドポイントは1年時点でのGVHD非発症無再発生存率、イベントはグレードIII/IV急性GVHD・慢性GVHD(要全身免疫抑制療法)・原疾患再発/進行・全死因死亡である。

結論

実験介入の一次エンドポイント効果を認めた(HR 0.64)。1年時点での調整GVHD非発症無再発生存率は、実験介入群で52.7%、対照標準法群で34.9%であった。全生存率・無病生存率・再発・移植関連死・生着に群間差はなかった。

評価

シクロホスファミドベースのレジメンにより、現在の標準を超える最近の試みとしては、欧州のHOVON-96もあり(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35143644/)、類似の結果を出している。アメリカでは、このJohns-Hopkinsトリプルレジメンが次の標準となるとみられるが、なお欧・アメリカともに全生存率効果は見い出せていない。

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(制作協力:Silex 知の文献サービス

取り上げる主なジャーナル(Top Journal)

The New England Journal of Medicine(NEJM)、The Journal of the American Medical Association(JAMA)、Lancet、Nature、Nature Medicine、Science、Science Translational Medicine、Cell