COPDリハでのミニマリストアプローチを支持:系統的レビュー・メタアナリシス
Pulmonary Rehabilitation Using Minimal Equipment for People With Chronic Obstructive Pulmonary Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis
背景
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のリハで、ノルディックウォーキング、ダンベル、レジスタンスバンドといった最小限の器具で行う運動プログラムが提唱されている。
オーストラリアThe University of SydneyのAlisonらは、最小限の器具を使用する呼吸リハビリテーションプログラムを標準ケアまたは大型施設運動器具ベースのプログラムと比較した14件のRCTの系統的レビュー・メタアナリシスを行った。主要アウトカムは、COPD患者の運動耐容能(6分間歩行距離; 6MWD)、副次アウトカムは健康関連QOL(HRQoL)、上肢・下肢の筋力等である。
結論
標準ケアと比べ、最小限器具プログラムは6MWD(85m増加)・HRQoLを改善し(差 0.99)、さらに運動器具ベースプログラムと比較しても劣性ではなかった(6MWD 14 m・上肢筋力 6 N・下肢筋力 20 N)。エビデンスの質は低〜中等だった。
評価
COPDリハのミニマリスト方策を他方策と比較した初めての系統的レビュー・メタアナリシスである。このアプローチの定着により、施設アクセスが不便な地域在住者や移動困難な高齢者への呼吸リハのハードルが下がることになる。ミニマリストリハはテレリハビリテーションを可能にするが、安全性懸念からかエビデンスはまだ出ていないようである。


