慢性TBIへの個人目標特化型自宅リハ介入は有益?
Effect of an Individually Tailored and Home-Based Intervention in the Chronic Phase of Traumatic Brain Injury: A Randomized Clinical Trial
背景
自宅での個別化された目標特化型リハビリテーション介入は、慢性期外傷性脳損傷(TBI)患者に有益か。
ノルウェーOslo University HospitalのBorgenらは、同患者120名を対象としてこれを検証する評価者盲化群間並行RCTを行った。患者を1:1比で介入群とコントロール群に割り付け、介入群には4ヵ月間、自宅での個別目標特化型リハビリテーションのセッションを8回、コントロール群には標準ケアを行った。一次アウトカムは、4ヵ月・12ヵ月での健康関連QOL(HRQOL)とParticipation Assessment With Recombined Tools-Objective評価による社会参加である。
結論
介入の一次アウトカム効果を認めなかった。他方、二次アウトカム(一般HRQOL・TBI症状・不安感)には有意な改善があった。
評価
先行研究が、「有望。さらなる検証が必要」とした手法である(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/26983578/)。一般的にはもっともなアプローチであり、さらなる有効化の試みが行われるとみられる。